
〜 曲に込めた想い 〜
by Risako
1 翼をひらいて Spread Your Wings
アルバムのオープニングとなるこの曲は、年の暮れ迫るある日の午後に、gumiさんと即興で奏でたものです。
ずっと読みたかった本の表紙を開くときのような…懐かしいひとからの手紙の封を切るときのような…そんな気持ちでピアノを弾いていたのを覚えています。
実はアルバムの中で、この曲は唯一ピアノとバンスリーを同時録音した曲です(その他の曲は、別々に収録しました)。
そういう意味で、この曲は一つの作品を作りあげてゆく過程で演奏者が心を合わせてゆくための、大事な一曲になりました。
優美で真っ白な翼が、伸び伸びとひらいてゆく…そんなイメージで聴いていただけると嬉しいです。
5 あの空へ If I Could Touch the Skies
この曲は、私が2年ほど前に作曲を始めた頃に生まれた曲です。2018年12月の綿本彰先生のYogaワークショップでも弾かせていただいた、想い入れの深い曲です。
あの日に見た空の色…いつか帰ってゆく場所…胸を締め付けるような懐かしさ…そんな気持ちが詰まっています。
6 子守歌 A Little Lullaby
母に抱かれて子守歌を歌ってもらった遠い記憶…そんなイメージとともに弾いた曲です。
2 聖なる川 The Sacred River
一昨年念願かなって訪れたインドの聖地・バラナシ。その街で毎日眺めたガンジス川の風景が、この曲のインスピレーションとなりました。
一滴一滴のしずくが一筋の流れとなり、それがいつしか大きなうねりとなって人々のいのちを包み込んでゆく…。
大河の流れに身を任せるように聴いていただけたなら、嬉しいなぁと思います。
7 静けさの中に Amidst Stillness
お気づきかもしれませんが、この曲はgumiさん作曲の「Jai Sia Ram Jai Jai Hanuman」のメロディーを拝借しています。
師匠であり共演者であるgumiさんへの感謝の気持ちをこめて…そして、祈りの気持ちをこめて…静かな気持ちで弾きました。
音と音の間にある静寂を、とても大切にした曲です。
3 遠くへ Keep Walking On
どこまでもどこまでも続いてゆく道。その道を、ただただ歩いてゆく。慌てず焦らず、諦めもせず…。そんなイメージを持って弾いた曲です。
8 芽吹き Ready to Bloom
作曲の過程では、#4「新しい朝」とペアになる曲として生まれました。
純粋で無垢で、未来に憧れる気持ち。いまにも花開こうとするつぼみのような…。
そんな想いで弾いたピアノに、gumiさんが重ねてくださったメロディーは、あまりにもイメージにぴったりで感激したのを覚えています。
#4 新しい朝 Fresh Beginnings
カーテンを開くと朝の日差しが差し込み、何か素敵なことが起こりそうな予感。そんなワクワクと明るい心を持った曲です。
それでも…一日の間にはいろんなことが起こるもの。どんなことも受け止めて前を向いて進んでゆこう、そんな覚悟も持ち合わせています。
